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燃料向け補助金の削減策

photo from Jakarta Post

こんばんは~先ほどのブログに引き続き、第2弾いきます!!

この数週間でインドネシアで話題になっていたうちの1つはやはり「石油燃料の補助金削減(燃料の値上げですね)」。

今回はこれについてお話していこうと思います。

2013年の6月22日午前零時から燃料の補助金が削減され、燃料が値上げされました。

実に2008年5月から5年ぶりになります。

値上げに関しては労組などの反対が今もデモという形で広がっていますが、過去にも補助金の削減で同じような動きになりました。

インドネシアは2004年に石油の純輸入国に転落。ユドヨノ政権は2005年、08年に燃料値上げを実施しましたが全国で抗議運動が起きました。2011年も値上げを行おうとしましたが先送りにされていました。

08 年の値上げでは全国で抗議運動が多発し、09 年1月までに2度の改定で値上げ前の価格に戻した経緯があります。政府は2012年4月にも値上げを計画していましたが、各地で激しい抗議活動が繰り広げられたこともあり、連立与党の足並みがそろわず国会で否決されていました。

ただ今回2013年6月にはユドヨノ大統領が国民に対し補助金年対象石油燃料の値上げへの理解を求めました。値上げをしなければ国家予算の赤字が対GDP(国内総生産)比3%を超えると指摘しています。

4月の時点では現行のオクタン価88の補助金ガソリンの価格を1Lあたり4,500ルピア(約46円)で据え置き、新たにオクタン価90のガソリンを導入する計画でした。

ただエネルギー・鉱物相は新たなガソリン導入で富裕層が利用し、財政圧迫につながると指摘しています。

オクタン価88の補助金ガソリンの販売で二輪車と公共交通車両向けには現行価格、自家用車向けの新価格の設定を主張していました。

また運輸省によると値上げされた場合、公共交通運賃は最大20%上昇するという見通しが出ています。一方で業界関係者(陸運教会オルガンダ)からは最大で35%値上げを見込んでおり、料金引き上げで輸送各社の経営不振を招く可能性があるため、公共交通機関用の燃料を引き続き補助金対象とするように求めています。

最終的に6月17日の本会議にて今年の補正予算が成立し、補助金石油燃料が値上げされることが決まりました。

17 日の国会本会議では、議席を有する9党のうち野党の闘争民主(PDIP)、国民純心(ハヌラ)、

大インドネシア行動(グリンドラ)と連立与党内の福祉正義(PKS)が最後まで法案可決に反対。

審議は午後10 時過ぎまで及び、採決で賛成338 人、反対181 人で可決。

ガソリンが44%高の1Lあたり6,500ルピア、軽油が22%高の5,500ルピアになりました。

補正予算の歳出は当初予算から3%増の1,726 兆2,000 億ルピア、歳入は2%減の1,502 兆ルピア。

財政赤字の対GDP(国内総生産)比は当初の1.7%から2.4%に拡大。経済成長率の目標は6.8%から6.3%に下方修正されました。

補助金燃料値上げの補償策として1,550 万世帯の貧困層へ4カ月にわたり現金15 万ルピアを毎月支給するための予算9兆3,000 億ルピアも盛り込まれました。

インドネシア労組会議(KSPI)は「補助金燃料の値上げで、低所得の労働者の多くが貧困層に転落し、今年の最低賃金は大幅に上がったが、物価の上昇で相殺されると指摘。

独立記念日の前日に当たる8月16 日に全国に1,000 万人を動員する計画をあらためて示しました。

(先に各地の労働組合評議会(MPBI)(組合員400万人)は、補助金対象の石油燃料値上げに強く抗議。値上げが決定されれば全国各地でのデモを展開すると警告)

政府が貧困層に一時的な補償金の支給を始めていることに対しては、政治的な思惑が強く低所得者層の生活水準を引き上げるための政策ではないと批判しています。

政府は石油燃料補助金の削減策が実施されれば今年は新たに400万人が貧困層に転落、貧困率は1.6%上昇すると見通しています。

総人口の11.9~12.1%となり、2011年の水準にまで後退。

国家開発計画庁(バぺナス)は貧困層の救済に向け、約30兆ルピア(約3000億円)の予算を確保していると強調していて、

支援策としては1世帯当たり月間15万ルピア(約1430円)を4か月間支給することを提案しています。

(6月24日の時点では貧困層の救済策として、8月まで1世帯当たり計60 万ルピア(約5,900 円)を支給?現金支給のための予算として、9 兆3,000 億ルピアが計上)

さて、実際に国民にとってどんな影響がでているのでしょうか?

まずは交通面。

6月20日には首都圏のオルガンダ加盟各社がミニバスなどの運賃引き上げに向けて調整していると発表されました。

支部(西ジャワ州デポック支部など)によっては6割値上げするところもあります。

ジャカルタ支部ではミニバンとミニバスの運賃を現行の2,000ルピアから2,500~3,000ルピアとして、最大5割引き上げます。

アンコットに関しては運賃を現行の2,000 ルピアから20~30%値上げすることを早急に許可するよう州政府に求めています。

産業省は、地方自治体とオルガンダが協議中で、6月末にも各地で運賃値上げに関する規定が発布されると説明しています。

日系の物流企業ではインドネシア国内で係る費用の6割以上はトラックによる輸送費であり、軽油が寝あがった場合に料金を10%~15%ほど引き上げる必要があると試算しています。

また食糧面でもすでに影響がでています。燃料補助金削減実施4,5日ですでに食料品の価格が上昇しています。燃料価格の引き上げで輸送量が上昇、

鳥の卸価格が首都圏で3週間前に比べて1羽当たり16%高の1万8500ルピアに。小売価格は14%高の3万2000ルピアに跳ね上がりました。

また青唐辛子の価格が1kg当たり2万8000ルピアとなり7%上昇。にんじんは1kg6,000ルピアから9,000~10,000ルピアへと最大67%上昇。

こうした影響の中で、賃上げの口実として燃料補助金の削減を利用する動きも出ています。

6月25日時点で、インドネシア労組会議(KSPI)は、補助金燃料の値上げにより今年のインフレ率が7.2%に上昇することが予想されると指摘し、

公共交通機関の運賃や住居費、食費が上がるため、労働者の購買力が最大3割ほど低下すると主張。5割の引き上げは譲れないと強調しました。

産業相は、燃料の値上げで今年のインフレ率は7%に上がるため、来年の最低賃金の上昇には同意する姿勢を表明していますが、

今年の上昇率が4割を超えた地域もあるため、来年の上げ幅は1割程度とするよう提案する考えを示しています。

インフレ上昇に伴って最低賃金を上げることは国民の生活を考える上で必要ではあるけれども、労組の首長には疑問を覚えます。ただでさえ最賃の急激な上げ幅で

ダメージを受けている企業が多く、また中には撤退を考えている企業もいる中で、安易な最賃の値上げは最終的に国民に大きな不利益をもたらします。

また貧困層に対する支援に関しては、4か月でインフラ圧力が収まることを見越している可能性がありますが、上記にもあったように単なる国民の機嫌取りのにおいもあれば、

4か月で貧困層になにが変わるのか?という疑問が残ります。根本的な変化(安定的な職が得られればそれでもまだいいのでしょうが)

そういった貧困層の多くは自分でものを売っているような人々が多いように感じます。つまり雇われていないから最賃とか関係ない、最賃が上がればそういった人は少なくとも救われる、

救われてもそれで会社が倒産したら元も子もないですが、、、

貧困層の人たちは物価が高くなるだけで職業に対して何の保証もされない。生きているだけでいっぱいの貧困層の方に、お金をあげてそれを将来の投資として使うかといったら

きっと子供のために食事を増やすことで費やされてなくなるだけなのでしょう。そうであるならば、貧困層に対して安定して職が得られるシステムに予算振りをするべきではないでしょうか?

燃料補助金の削減自体は、国の財源の圧迫、またインドネシアが各国の燃料価格より破格であることから生じる損失を考えても、やるべきだとはおもいますが、ただそのあとの

国民の保護に関してあまりにも内容が明確でない気がしてなりません。

インドネシア語関連記事:

http://news.detik.com/read/2013/04/11/105115/2217358/10/sby-gelar-rapat-internal-rencana-pembatasan-subsidi-bbm-siang-ini

http://ekonomi.inilah.com/read/detail/1977849/pembatasan-bbm-subsidi-rawan-kebocoran#.UWtyB7W9ByI

http://finance.detik.com/read/2013/04/15/074011/2220023/1034/buruh-tolak-usulan-kenaikan-harga-bbm-bersubsidi

http://www.indonesiafinancetoday.com/read/44906/Inflasi-2013-Bisa-Capai-7-Jika-BBM-Naik

http://www.bisnis.com/harga-bbm-naik-tanpa-kompensasi-penduduk-miskin-bertambah-4-juta

http://id.berita.yahoo.com/sabtu-22-juni-pemberlakuan-kenaikan-bbm-053000402.html

http://bisniskeuangan.kompas.com/read/2013/06/24/1807399/Harga.BBM.Naik.Pengusaha.Jamin.Harga.Makanan-Minuman.Terjangkau

英語関連記事:

http://www.thejakartapost.com/news/2013/04/25/govt-increase-subsidized-fuel-quota-again.html

http://www.thejakartapost.com/news/2013/06/15/second-round-fuel-price-misery-already-planned.html

http://www.bbc.co.uk/news/business-22947410

http://www.thejakartaglobe.com/business/bank-indonesia-is-shifting-to-tightening-bias-deputy-governor/

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