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ジャカルタのMRT・モノレール事情

photo from kompas 他

インドネシア(特にジャカルタ)では1990年代からMRT(大量高速交通システム)の導入について長く議論されてきました。
ここでは2012年から現在までのMRT,モノレール事情についてご紹介します。

ちなみにMRTとモノレールの定義はいまいち。このページでは新聞や他の情報源を元に以下に示しておきます。

MRT (Mass transit Railway Transport system or Mass Rapid Transit): 大量輸送軌道交通システムの略称。特にシンガポールや台北などで導入されている全自動走行の地下鉄システム。

LRT(Light Rail Transit): 1980年代後半からヨーロッパを中心に導入された都市高速鉄道と路面電車の中間的な中量軌道輸送システムの名称。特に高度化した路面電車を指すことが一般的であるが、広義的にはモノレール(千葉モノレール、多摩モノレール等)や新交通システム(神戸のポートライナー等)のように、無人運転で、軌道上をゴム車輪の車両を走らせるシステムで都市交通のうち、中量規模の輸送力をもつ高速走行が可能な軌道輸送システム全般を指す。

引用元:

http://homepage3.nifty.com/rurubu/in/m_pikir/monorail.html

そもそもインドネシアのことを多少ご存知の方は、インドネシアの電車は屋根まで人が乗るくらいいっぱい、兎に角カオスな状況があることはご存知かと思います。

今はKRL Jabodetabek( Kereta Rel Listrik Jakarta Bogor Depok Tangerang Bekasi)というMRTシステムがジャカルタには存在しています。
詳しい内容はこちらから。

しかしながら、現在このMRTとTrans Jakartaが運営する「バスウェー」のみでは、ジャカルタの渋滞状況を改善できていません。
そこで、数年前からMRTやモノレールの建設について議論されてきました。

新しいMRTのプロジェクトは南ジャカルタ・ルバックスブルスから中央ジャカルタ「ホテル・インドネシア・ケンピンスキー」前ロータリーまでの約14キロメートルを予定しています。

(ルバックブルス駅~スナヤンが高架区間7駅、スナヤン~ホテル・インドネシア・ケンピンスキー前ロータリーが地下区間6駅)

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年内に着工して2016 年に完工する予定でしたが、土地所有者の反対で工事の中止もあり得る自体になっていました。

予定建設地では460の土地所有者との交渉が必要になってきます。ただ、土地の譲渡による損害が補償を上回ると信じ、手放すことを拒否する所有者が多い可能性があるとされていました。

2012年9月30日時点ではMRTを建設・運営する州営公社マス・ラピッド・トランシットジャカルタが南北線第1期事業の入札で地区区間の土木工事3パッケージの実施業者に清水建設らコンソーシアム、

三井住友建設と国営建設フタマ・カルヤの共同事業体を指名していました。

ただ同年10月半ば、JICAを通じた円借款事業である本大量拘束公共交通システムの敷設計画を、ジョコウィドド新知事が建設費用の高さから白紙に戻す議題が浮上し、一時期BRT(Bus Rapid Transit)等での代替も考えられていました。

MRTの事業費は1,570 億円で、これまでに計500 億1,900 万円の円借款契約を締結済み。円借款が充てられるため、

主契約者(メーンコントラクター)には日本企業か、日本とインドネシアの共同企業体(JV)が選ばれることになっていました。

ただ最終的には事業の継続に前向きな姿勢を表明し、州が負担する事業費が大きすぎるため、中央政府に費用負担の拡大を要求、土木工事の入札をやり直して工事費を抑制。
継続には費用負担の割合を現状の中央政府52%、州政府48%から、中央政府の負担を拡大することが必要との考えを示していました。

本事業でのMRT敷設に係る費用は1 キロメートル当たり9,000 億ルピア(約77 億円)。MRTの事業費は1,570 億円(内JICAから1200億円)で、これまでに計500 億1,900 万円の円借款契約を締結済み。
主契約者(メーンコントラクター)には日本企業か、日本とインドネシアの共同企業体(JV)が選ばれることに なっています。
12月後半にはジャカルタは中央政府の負担分を現行の42%から70%に要求。運賃は3万8,000 ルピア(345円)と設定していましたが、補助金の適用により1万~1万5,000 ルピアに抑えることになります。

ただ最終的には中央政府の負担は49%にとどまり、州政府が運賃を1万ルピア(約97円)未満の8500ルピアに抑える意向であれば、州政府の負担は最大年間3710億ルピアになる見通し。

(稼働から10 年間の乗客数が1 日当たり17 万4,000~26 万1,800 人との予測から割り出し)

…ジャカルタでのモノレール事業…

JUMTS_2015

昨年8月ごろからジャカルタで数年前から中断しているモノレールの建設計画も再び浮上。

国営建設アディ・カルヤがモノレール建設に乗り出すと表明。プロジェクトの名称は「ジャカルタ・リンク・トランスポーテーション」。

事業費は3兆7,300 億ルピア(約308 億円)で、工期は2年6カ月。2015 年の開通を見込んでいます。

建設事業は、国営鉄道車両製造インダストリ・クレタ・アピ(INKA)、国営産業用電子機器製造LENインダストリとコンソーシアムを組んで実施。

事業費の3割を3社が手元資金から調達し、残り7割は金融機関から借り入れます。

モノレールの建設は当初、ジャカルタの東西を結ぶブルーラインと、周回するグリーンラインの2路線(スティヨソ州知事時代の2003年に渋滞解決策として浮上。)

州は04年5月、国内企業3社55%、シンガポールMRTなど外資45%出資の企業連合ジャカルタ・モノレール(JM)社に運営権を付与。同年着工したものの、資金繰りや国内企業と外資の対立などでとん挫していました。

しかし、昨年就任したジョコウィ州知事の下で、建設再開に向け再始動。

計画されている路線はビジネス街を回る環状線のグリーンライン(14.5キロ)。東西ジャカルタを結ぶ東西線のブルーライン(15.5キロ)の二つ。

200 人乗り車両の4両編成を運行し、1日当たりの乗客数を7万7,500 人、運賃は平均して9千~1万ルピアを想定。

厳密にはモノレールの路線計画は、商業施設のタムリン・シティー、グランド・インドネシア、チプトラ・ワールド、ラトゥ・プラザやフォーシーズンズ・ホテル、オフィスビルのムナラ・カディン、サンプルナ・ストラテジック、オフィス街のメガクニンガン、スディルマンCBD(SCBD)などを結びます。

ドゥク・アタスで計画中の大量高速公共交通システム(MRT)とも連絡。

国営建設アディ・カルヤは、ジャカルタに敷設する計画のモノレールの資材をすべて国内で調達する方針。

政府予算を使わず、資金を独自に調達することで、外国の技術や製品を使用せずに実施します。

ただモノレール敷設事業では民間コンソーシアムも存在するため、ジョコ・ウィドド知事は、民間コンソーシアムと国営企業のコンソーシアムを統合させ、

1つの事業体として計画を進めさせる考えを明らかにしていました。

外資系を含む民間企業の合弁会社ジャカルタ・モノレール(JM)のシャイフル理事は提案を支持。

向こう1年以内に着工して2016 年に開通できるとの見通しを示し、事業費は1キロメートル当たり2,418 万米ドル(約20億円)と見込んでいます。

一方、国営建設アディ・カルヤが主導する国営企業のコンソーシアムは、提携案に難色を示しています。

理由としてはJMの事業計画のとん挫。JMを事業主体とするモノレールの敷設は05 年に開始されていましたが、資金難などにより08 年3月から中断していました。

結局今年1月、国営建設アディ・カルヤが同州のモノレール敷設計画から撤退。アディ・カルヤが撤退したため、JM に事業権を付与することになりました。

ここで少しモノレール計画(グリーンライン・ブルーライン)の、とくにブルーラインの大きな動きについておさらいです。

2003年から2004年ごろの路線
ハルモ二-カンプンムラユ間
2004年から2006年頃
ロキシー-カンプンムラユ間
2006年あたり
タマン・アングレック-カンプンムラユ間
2012年
ロキシー-カンプンムラユ間

だいたいこのロキシー、ハルモ二、タマン・アングレックは
近いのですが路線の距離としては大体12km-13kmです。

グリーンラインは細かすぎなので省略します(笑)

アディ・カルヤについては、州に提出したモノレール敷設計画を断念しましたが、ジャカルタの東西をつなぐ路線の敷設には意欲をみせています。

総事業費は12 兆ルピア(約990 億円)。鉄道車両製造インダストリ・クレタ・アピ、通信テルコム、産業用電子機器製造LENインダストリが合弁会社設立予定。

州政府には、

東ジャカルタ・チャワン~中央ジャカルタ・スネン~北ジャカルタ・アンチョール

タナアバン~西ジャカルタ・パルメラ

チャワン~西ジャカルタ・グロゴル

の3路線を提出。チャワン~西ジャワ州ブカシ区間の敷設も検討しています。(図は頑張って探したのですが見つからず。。。)

その他にも国営建設アディ・カルヤは2015 年にもジャカルタ南部と西ジャワ州ブカシを結ぶモノレールを開通する計画もあります。
総投資額は8兆ルピア(約770 億円)となります。
アディ・カルヤと国営4社のコンソーシアムが、東ジャカルタ・チャワンを起点として、

南ジャカルタ・クニンガン(11.6 キロメートル)、

西ジャワ州チブブール(13.7 キロメートル)、

東ブカシ(18.1 キロメートル)の3路線を敷設する計画を政府に提出。

運賃は、政府補助金の支給を受けずに1万~1万5,000 ルピアに設定する予定。

コンソーシアムには同社のほか、道路公団ジャサ・マルガ、通信テルコム、鉄道車両製造インダストリ・クレタ・アピ(INKA)、
産業用電子機器製造LENインダストリが参加。

次回はジャカルタ以外のMRT、モノレールについてです^^

インドネシア語関連記事;
http://finance.detik.com/read/2013/02/07/152926/2163991/4/beroperasi-2015-monorel-bekasi-cibubur-cawang-bebas-banjir 

http://post.bbc.web.id/read/jakarta/hitungan-sementara-tiket- mrt-jakarta-rp-8500–rp-15000.html

http://blogs.yahoo.co.jp/samberasam51/GALLERY/show_image.html?id=52660213&no=3

http://news.detik.com/read/2012/11/30/045859/2105623/10/tekan- harga-tiket-mrt-jakarta-jokowi-perlu-rangkul- swasta(DetikFinance)

英語関連記事
http://www.thejakartapost.com/news/2012/10/31/mrt-sees-further-delay-amid-govt-revamp-push.html(JakartaPost)

モノレール

インドネシア語関連記事:
http://finance.detik.com/read/2012/12/07/133844/2112229/4/jokowi-minta-adhi-karya-jakarta-monorel-akur?f9911013 (detikFinance)12月10日

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